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第17章 対峙…

「なに黙り込んでるの？パパに注いであげてね」

ママはテーブルの上にビールとコップを置いた。
ビールを持つと、パパはコップ持ちそれに注ぐ。

「陽葵も飲むか？」

「私…？ビールは苦手かな？」

「陽葵は梅酒でしょう？」

何も言っていないのにママが梅酒を差し出してくれたので、私とパパはふたりで乾杯をした。
何も話さず飲み続けているとパパの方が口を開いた。

「全然違うんだな…普通に会ったら分からんだろう？」

それが友紀也の事だとすぐに分かる。

「初めて見た時…私も驚いたよ。だけど性格は変わらない。あのまま」

「そっか…陽葵はどっちを好きになった？桜木先生？沢渡さん？」

言っている意味が分からなくてパパの方を見ると、パパは少し考えて言葉にする。

「正直…学校の姿は良いとは言えないだろう…モテるとも思えないし…だったら普段の姿を好きになったのかと思ってな…だけど、あの村上って言う先生が言ってた事も気になってな…」

村上先生が言っていたこととは学生時代にストーカーをしていたという言葉だろう。