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ずっと傍に……
第18章 うそつき…

「教壇に立ちたいと思いますか?」

何も答えない私に違う質問をしてくる。
教壇に立ちたいか…

「正直分からないよ…友紀也の力になりたいっていうのが教育学部に入りたかった理由だし…そりゃあ、やりがいもあるし素敵な仕事だって思ってるよ。友紀也見てたらそう思うもん。だけど家庭と両立は難しいと思う。」

「両立…そうですね…」

「友紀也は私に教壇に立って欲しい?」

「…出来る事なら立って欲しいと思います…教師は生涯をかけてやるに値する仕事だと思っていますから…これから先ずっと…続けるには良い職業だと…」

「友紀也にとって教師は天職だもんね。定年までやりとげるつもりでしょう?」

そう言うと、友紀也は少し寂しそうに笑った。

「定年まで…やれるでしょうか?」

「やれるでしょう!!友紀也が教師をやめるとか考えないと思うし…。将来…ずっとずっと先の未来……子供が大きくなって手が離れたら教壇に立ちたいな。友紀也と同じ学校で……とても遠い未来だけどね」

それは私が描く友紀也との未来だった…
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