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ずっと傍に……
第18章 うそつき…
私を見てはっきり告げる友紀也の瞳には優しさのかけらも見えず、かつての優しさは微塵も感じられなかった。

「志保…部屋に入っていてください。少し彼女と話をしていきますから」

「ユキっ??」

「大丈夫ですよ。ただ話をするだけです…僕は志保を守りたい…志保とお腹の中にいる子供を…志保を不安にさせるモノがあれば全て排除するだけ…僕を信じて待っていてくれますか?」

「…分かった…部屋で待ってるね」

「はい。エアコンをつけて暖かくして待っていてください」

いつも私にしてくれていたように志保さんの髪の毛にキスをした。
そして、志保さんはエントランスに消えた。

「さて…陽葵。少し話をしましょう…このまま纏わりつかれてもいい迷惑です。すぐそこに公園がありますので、そこで…水無月くんでしたか…キミはどうしますか?僕は一緒でもかまいませんが?」

「一緒に行きますが…離れた場所で待っています」

「そうですか…ご自由に」

それだけ告げると友紀也は歩き始めた。
いつもだったら私に合わせて歩いてくれるのに、今日はそれもしてくれない。
それどころか、ついてきているか振り向いてもくれなかった。
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