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ずっと傍に……
第18章 うそつき…
「やはり僕の運命の相手は彼女だったんです。陽葵ではなかった…陽葵と結婚する前に分かってよかったと思います…でなければ彼女には出会えなかった…間違った相手と人生を歩むのは悲劇でしかないですから。そう思いませんか?」
友紀也は私の心などお構いなしで私が傷つく言葉を並べ、彼女を守るために平気で私を傷つける。
そこに愛情のかけらも見当たらない…
「もう…無理…なの?」
分かっていても、小さな…ほんの小さな望みにしがみつく。
その答えは決まっているのに…聞いてしまったら終わってしまうのに聞かずにはいられなかった。
「陽葵は僕に戻ってきて欲しいですか?」
友紀也の切ない瞳が私を見る。
「そこに愛がなくても…それでも僕が欲しいですか?SEXをすることも、抱きしめることも今と変わらずできるでしょう…ですがそこに愛情が生まれることはない。愛のない生活をしますか?愛のないSEXをしますか?それで陽葵は満足するんですか?」
―――――愛のないSEX…
―――――愛のない生活…
それほど空しいモノはない。
私はSEXがしたいんじゃない。
ただ友紀也の愛情が欲しかっただけ…