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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
私と友紀也が出会った理由…そして別れた理由。
それはどこかに繋がってるんだろうけど、それは私が幸せになるたに必要な事なんだろうか。
未来の幸せより、今の幸せが私はいいのに…
「陽葵…今は辛いかもしれないな。先のことなんかに目を向けられないかもしれない。けどな、陽葵はまだ二十歳を過ぎたばかりだ。人生の折り返しにも来ていない。たった20年で全てを知ったと思うなよ。…ゆっくり進めばいい。陽葵の傍にパパもママも蒼もいる。それに千佳ちゃんや咲ちゃんもいるし…それに大地くんだって傍にいるだろう?それを忘れるなよ。」
「パパ…いつか…忘れられるかな…友紀也の事忘れて、新しく好きな人出来るのかな…?」
一番知りたいことだった。
こんなに好きなのに忘れて、他の人を好きになれるのか分からなかった。
「忘れる必要はないんじゃないか?忘れようとしている間は思い出してしまって忘れる事なんてできない…忘れるんじゃなくて想い出にするんだよ。思い出して懐かしめるように…それを共有できる相手だったら尚更いいな…」
パパの言葉は呪文のように私の中で木霊する。
そして忘れなくていいんだと思うと、なぜかほっとした。
それはどこかに繋がってるんだろうけど、それは私が幸せになるたに必要な事なんだろうか。
未来の幸せより、今の幸せが私はいいのに…
「陽葵…今は辛いかもしれないな。先のことなんかに目を向けられないかもしれない。けどな、陽葵はまだ二十歳を過ぎたばかりだ。人生の折り返しにも来ていない。たった20年で全てを知ったと思うなよ。…ゆっくり進めばいい。陽葵の傍にパパもママも蒼もいる。それに千佳ちゃんや咲ちゃんもいるし…それに大地くんだって傍にいるだろう?それを忘れるなよ。」
「パパ…いつか…忘れられるかな…友紀也の事忘れて、新しく好きな人出来るのかな…?」
一番知りたいことだった。
こんなに好きなのに忘れて、他の人を好きになれるのか分からなかった。
「忘れる必要はないんじゃないか?忘れようとしている間は思い出してしまって忘れる事なんてできない…忘れるんじゃなくて想い出にするんだよ。思い出して懐かしめるように…それを共有できる相手だったら尚更いいな…」
パパの言葉は呪文のように私の中で木霊する。
そして忘れなくていいんだと思うと、なぜかほっとした。