この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…

「落ち着いた?」

校舎の影から声をかけたくれたのは大地くんだった。

「どうして…」

「うん…昨日の帰り際…何か思いつめた顔してたから、最後に会いに行くかなって思って…ちゃんとバイバイ言えた?」

その言葉に益々驚いていると、横に座った大地くんがギュッと抱きしめてきた。

「ちゃんと別れを言いにきたんだろう?会うのはこれが最後になるから…ちゃんと気持ち伝えられた?きちんと別れられた?」

やっとおさまったと思っていた涙がまた溢れ出す。
大地くんはどうしてこんなにも私の心が分かるのだろう。
どうして、いつも私を気持ちよく泣かせてくれるんだろう…
私は不思議に思いながらも頷いて、大地くんの腕の中でまた泣いた。
いつものように、私の心が落ち着くまで泣かせてくれた。

「大地くん…知ってたんだ。友紀也の正体…」

大地くんの腕の中で泣いた後に聞いた。
最後に友紀也に会いにここに来た事を知っているのなら、友紀也が桜木先生だと気がついていると言うこと。

「うん…」

「いつから気がついてたの?」

「一緒にチーズケーキ食べた時かな…と言っても核心はなかったんだけど…アルバム見て桜木の下の名前が友紀也だと分かった時にそういう事かって…でも陽葵が幸せそうだったからそれはそれでいいのかなって…」
/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ