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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
―――――…
フトした瞬間に友紀也の事を思い出して一人で泣く夜があっても、友紀也にさよらなを告げて少し心が軽くなった気がして、一日一日と普通の生活を送れるようになっていた。
「もう、今度こそ別れる。二度と合わない。元サヤに戻らない!!」
涙を流しながら断言するめぐちゃんを大地くんは呆れた表情で眺め、私は他人事だと思えずにめぐちゃんの頭を撫でた。
「そうだよ。次こそはめぐちゃんだけを見てくれる男探そう。めぐちゃんだったら良い男みつかるよ」
「そうだよね。あんな男…あんな…」
あんな男だと言いながら未練たらたらなめぐちゃんは、その彼氏に声をかけられたらまた付き合いだしちゃうんだろうなと、可哀想になる。
報われない恋より報われる恋の方が誰だっていい。
私だって…私だけを愛してくれる人が良いに決まってる。
「めぐちゃん!!お互い頑張ろう!!相手を見返してやれるような男見つけよう!!」
めぐちゃんの手を強く握って励ますと、めぐちゃんは泣きながら何度も何度も頷いて、新しい男をGETする事を誓った。