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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
「どうして…そんな話を初対面の私に?」
泣きたくなるのを堪えて言葉にした。
何かを話さないと涙が零れそうで怖かった。
「…うん…なんとなく同じかなって…無理して彼氏作って前の恋忘れたいのかなって…でもさっ…それするとさ。もっと惨めになるわけね…本当に好きになった人ならいいけど、そうじゃないと、自分何やってんだろうって惨めに思えて自己嫌悪に陥って…陽葵ちゃんにはそういう想いしてほしくないなって…なんとなく思ったんだ…余計なお世話だったらごめんね」
私は慌てて首を横に振った。
私の心をズバリと言い当てて、アドバイスまでする三島さんを凄いと尊敬した。
「三島さんってエスパーですか…?」
「エスパー??俺???」
驚く姿かわいくてついつい笑った。
「三島さんの言う事…ほとんど合ってるから…ずっと好きだった人に振られたんです…好きで好きで…大学卒業したら結婚しようってプロポーズまでしてくれてたんですけど、ある日突然連絡が取れなくなって…会いに行ったら好きな人が出来たから別れて欲しいって…私…全然気持ち切り替えられなくて毎日毎日押しかけて…そしたら…彼女に子供ができっ…できたからって…」
「もういいよ…話さなくていいから」