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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
いきなり重い話をして泣き出した私の背中を擦りながら、優しく声をかけてくれた。

「ごめんなさい…こんな話をして…嫌でしたよね」

「それはいいよ…ただ話すの辛くない?まだ消化しきれてないよね」

顔を上げると、そうでしょう?と言われ…私は俯いた。

「もしかして…仲が良い友達以外に聞いて欲しかった?」

その言葉にポロポロと涙が零れてきた。
自分の中では全て終わって新しい道を歩いているつもりだった。
だけど、三島さんが言ったように消化しきれていなかったのかもしれない。

「恭平…奥使っていいよ」

「あっ…悪い…あと水も貰って良い??」

「後で持って行く」

店長さんのご厚意で、一番奥の人目がつかないテーブルに移動することになった。
席につくと、新しい梅酒と冷たいお水と冷たいおしぼりが置かれた。

「陽葵ちゃんさ…ちゃんと別れられた?自分の気持ち消化できてる?」

「別れてきました…ちゃんとバイバイして…」

そう言って、私は初対面の三島さんに友紀也とのことを全て話した。
元教師と教え子という部分だけははずして、最後の別れまで包み隠さず話していた。
その間中、何も言わずにただ黙って聞いてくれた三島さん。
何度何度も言葉が詰まり、涙で言葉が出てこなくなっても辛抱強く最後まで聞いてくれた。
そして最後に、思いもよらない言葉を言われた。
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