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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…

「それってさ…ちゃんと別れたって言わないよ…ただ…陽葵ちゃんがその相手に嫌われたくなくて無理して作った自分でしょう?」

「…」

自分でも思わなかったことを言われて言い返せなかった。

「ごめんね…泣いてる陽葵ちゃんにこんなこと言うの酷だけど…本当だったらさ。もっと悪態付きたくなるって…下手すりゃ殺してやりたいって思う…そんな状況下で良い子ぶって、最後まできれいな自分でいたいって…消化できなくて心が悲鳴あげるの当然だって」

「でもっ…一緒にいた時間幸せだった…その時間消したくないし消して欲しくなかった。嫌いになるかもって言われて…それだけは嫌だった」

「分かるよ…分かるけどさ…陽葵ちゃんそれで平気?苦しくないの?苦しいから笑えてないんでしょう?苦しいから泣いてるんでしょう?」

三島さんの言ってる事はあながち間違っていない。
大地くんや千佳や咲とは違う言葉に戸惑いながらも、なんとなくしっくりと心の中に入り込んだ言葉だった。
それでも笑顔の私を心の中に閉まっていて欲しいと願がってしまう。

「でもっ」

「でもじゃない…前に進みたいんだったらそんな事考えない。陽葵ちゃん、素敵な笑顔持ってるじゃん…俺みたいになる前に前に進もうよ」
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