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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
三島さんはビールと梅酒を追加してチビチビ飲むことにした。
お互い気まずいのか何なのか分からないけど、静かな時間が過ぎていく。
だけど、何も生まれないこの時間は嫌いではなかった。
心を落ち着かせるには丁度良い時間ではあった。
そして三島さんの言葉で今までにない穏やかな気持ちになれたのは、やっぱり嫌な事でも言ってくれたから…
「みんな優しいから…彼に対して何も言わないんです。彼の家に行ってる時もやめなよとは言わずに見守ってくれた。泣けば胸を貸してくれて…だから三島さんみたいにはっきりと言ってくれる人は初めてで」
「うん…分かるよ。近い友達ってこっちの気持ちが落ち着くのを一番に考えてくれるからね。それはありがたいと思う。だけどそれじゃあ前に進めない。一緒になって相手を罵倒してくれる人も必要。それって近い人じゃないほうがいいんだよね。だってさ罵倒してくれる人が欲しくても、好きだったら相手を罵倒されるとむかつくからね…」
その言葉に、そうだねと言いながら笑った。
お互い気まずいのか何なのか分からないけど、静かな時間が過ぎていく。
だけど、何も生まれないこの時間は嫌いではなかった。
心を落ち着かせるには丁度良い時間ではあった。
そして三島さんの言葉で今までにない穏やかな気持ちになれたのは、やっぱり嫌な事でも言ってくれたから…
「みんな優しいから…彼に対して何も言わないんです。彼の家に行ってる時もやめなよとは言わずに見守ってくれた。泣けば胸を貸してくれて…だから三島さんみたいにはっきりと言ってくれる人は初めてで」
「うん…分かるよ。近い友達ってこっちの気持ちが落ち着くのを一番に考えてくれるからね。それはありがたいと思う。だけどそれじゃあ前に進めない。一緒になって相手を罵倒してくれる人も必要。それって近い人じゃないほうがいいんだよね。だってさ罵倒してくれる人が欲しくても、好きだったら相手を罵倒されるとむかつくからね…」
その言葉に、そうだねと言いながら笑った。