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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
同じ思いをし、同じ苦しみを味わい、だからこそ分かるお互いの辛さ。
そして先に経験をしたからこそ私に貴重なアドバイスをしてくれた三島さん。
フト、友紀也の言葉が頭に蘇る。
―――――これからの人生、色々な人と出会い別れを繰り返していくでしょう…それでもそれは陽葵にとってかけがえのない出会いで全てに意味があるんです。ひとつひとつの出会いを大切にしてください
これもその中の一つ?
こんな時に三島さんと出逢った事は意味があるの?
もう会うことのない友紀也に問いかけても返事が返ってくることはないのに…
「どうかした?」
考え事をしていると、肩を抱かれて心配そうに三島さんが私を見ていた。
「大丈夫です…ちょっと思い出してただけ…最後に、これからの人生で出会う人は全て意味があるって言われたから…三島さんと出逢ったのも意味があるのかなって」
三島さんは驚いた顔をして、だけど次には意地悪な顔になる。
「それって、俺の事誘ってる?」
「さそ??えっ???」
あまりに驚いて変な声を出すと、クスクスと笑いながらギュっと抱きしめられた。
急な出来事で、初対面の人に抱きしめられて驚いたけど、私の心は久し振りにドキドキした。
そして先に経験をしたからこそ私に貴重なアドバイスをしてくれた三島さん。
フト、友紀也の言葉が頭に蘇る。
―――――これからの人生、色々な人と出会い別れを繰り返していくでしょう…それでもそれは陽葵にとってかけがえのない出会いで全てに意味があるんです。ひとつひとつの出会いを大切にしてください
これもその中の一つ?
こんな時に三島さんと出逢った事は意味があるの?
もう会うことのない友紀也に問いかけても返事が返ってくることはないのに…
「どうかした?」
考え事をしていると、肩を抱かれて心配そうに三島さんが私を見ていた。
「大丈夫です…ちょっと思い出してただけ…最後に、これからの人生で出会う人は全て意味があるって言われたから…三島さんと出逢ったのも意味があるのかなって」
三島さんは驚いた顔をして、だけど次には意地悪な顔になる。
「それって、俺の事誘ってる?」
「さそ??えっ???」
あまりに驚いて変な声を出すと、クスクスと笑いながらギュっと抱きしめられた。
急な出来事で、初対面の人に抱きしめられて驚いたけど、私の心は久し振りにドキドキした。