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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
「…苦しい…ですっ」
余りに強く抱きしめられて顔を少し上げて息をすれば、三島さんとの顔の距離は数センチという近さ。
その近さにドキドキが加速する。
三島さんの洋服を握る手に力を込めると、そっと三島さんの唇が私の唇と重なった。
触れるだけのキスは相手の温もりを感じるには十分すぎる程。
三島さんの舌が私の唇をなぞり、少し開いている唇から口内に入ってくる。
何かを探るように慎重に私の舌を捉える。
恐る恐る舌を絡ませると次第に深くなるキス…
それでも三島さんのキスは優しくて、安心する、そんなキスだった。
「行こうか…」
三島さんはキスが終わる一言だけ告げた。
私は惹きつけられるかのように頷いてバーを後にする。
手を繋いで繁華街を歩き一番近いラブホに入った。
男の人は慣れてるんだなと変な事に関心しながら、三島さんが選んだ部屋に入り、またキスをする。
相手の意志を確かめるように…
「どうしようか…とりあえずシャワー浴びておいで」
三島さんに促されてシャワーを浴びた。
私が出ると交代するように三島さんがシャワー室に入る。
その間、私の心はドキドキが止まらない。