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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…

「泣かないの」

三島さんは、私の目尻にチュッとキスをしてバスローブを正して抱きしめた。
いつの間にか涙を流していた私を何も言わずに抱きしめて、何度も何度も背中を擦って落ち着くまで待っていてくれた。

「…ごめんなさい…ここまで来て…」

「それはいいよ…今日はこのまま眠ろうか?帰っても寝れないでしょう?」

「それは…三島さんが辛くないですか?男の人って…そうじゃないの?」

キスをして先に進もうとしていた三島さんが途中でやめて、大人しく寝れるとは思わなかった。
男の人の欲望は簡単にはおさまらない事も知っている。
その思い口にすれば、三島さんは寂しそうに笑った。

「ありがとう。気を使ってくれて…でもね。うん…やっぱり反応しないんだ、俺の…」

「反応?」

「そう…ちょっとごめんね」

三島さんに片手を取られて、雄々しくたちあがっているであろう場所に持って行かれても膨らみを感じることはなかった。
手を握られたまま5分程扱いても、ピクリとも動かず大きくなることはなかった。
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