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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
「精神的なものだろうって言われてる…だから俺の事はきにしないで」
「だったらどうして?私を抱こうとしたんじゃないの?」
この場所に来た意味が分からなくなった。
あの時は、私も三島さんに抱かれても良いと思ったし、そうなるものだと思っていた。
「陽葵ちゃんならって思ったんだけどね…それにそれが無理でも陽葵ちゃんを気持ちよくさせる方法はいくらでもあるし…それに、途中でやめるっていう可能性もあったし…だからこれも想定内だから安心して」
優しい笑みをこぼしながら布団の中に入って寝る体勢になると、三島さんは穏やかな表情をしていた。
腕枕をしてもらい、髪の毛を撫でられると安心する。
「バーでさ…これから会う人は陽葵ちゃんに必要な人って話…あながち嘘じゃないね。その男…最悪だけど、最後に良い言葉送ってくれたね」
三島さんの言葉に顔を向けると、チュッと触れるだけのキスをしてくれた。
「俺にとっても陽葵ちゃんとの出会いは必要な気がしてね…とりあえず寝ようか?おやすみっ」