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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
瞼に、そして唇にキスをしてギュッと抱きしめる。
その温もりが暖かくて、スッと眠りに落ちていった。
そして起きたのはチェックアウトを知らせるアラームだった。
時計を見ると10時になろうとして、慌てて三島さんを起こしても、まだ寝ぼけているのか私の手を引いて抱きしめて寝に入ろうとする。

「ちょっ…ちょっと三島さん?時間です。あと10分で出なきゃいけない時間なんですよ」

「…もう少し…」

「ダメですって…あ――…出る時間過ぎたらどうなるの???」

ラブホの仕組みが分からない私はどうしていいのかパニクってしまう。

「受話器取って…そしてフロンとの番号押して…」

寝ぼけながらも指示をしてくれる三島さんの言うとおりにする。
そして寝ぼけた声で延長を申し込んでいた。
受話器を置くと、三島さんは再度私を引き寄せて抱き枕のようにして眠りにつこうとする。
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