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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
「陽葵ちゃんも良く食べてたじゃん?」
三島さんの言うとおり、二人前ぐらいとご飯をおかわりしていた。
こんなにがっつりと食べたのは数か月ぶりで、お腹がびっくりしているような気がする。
「な~…連絡先聞いても平気?」
「あっ…はい。大丈夫です」
スマホを出して連絡先を交換した。
それからお店を出た私たちはゲーセンにより、本屋さんに立ち寄り、何気ない日常を楽しく過ごす。
昨日から久しぶりにすることが多くて、これが普通だったんだなと思うと、もっと日常を楽しみたいと思うようになっていた。
「三島さん…今日はありがとうございました。…久しぶりに笑えて…お腹いっぱいご飯も食べられて楽しかったです」
私の家とは逆方向だと分かり駅で別れることにした。
「こっちこそ…よく眠れた…それより三島さんってのやめない?恭平でいいから」
「恭平さん?」
「さん?…まっいっか」
いきなり呼び捨ては難しく、さん付けをすると渋い顔をしながらそれでいいと言ってくれた。