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ずっと傍に……
第19章 哀しみの中で…
―――――…
『本当に大丈夫だったの?祐樹が言うには恭平さんは人畜無害らしいんだけど…一応男でしょう?私心配で』
昨日からスマホを確認していなかった私は、家に帰って初めてスマホを開いた。
私があの場所を離れてから何度も何度も千佳から連絡が入っていて、大地くんからも心配してるとのLINEが入っていた。
家に帰るとパパもママも泣きそうな顔で迎えてくれて相当心配させていたことが分かった。
友達の家で飲んで酔っ払って寝ちゃったと伝えると、少し怒られたけど、いつもより明るい私を察してそれほど怒られることはなかった。
大地くんにも同様の連絡を入れて、今は千佳と電話で話している。
「ごめんね…なんか私が面白そうにしてなかったのに気がついて連れ出してくれたみたい。」
『それだったら、ちゃんと連絡いれてよね。すっごく心配したんだから』
「本当にごめんね。」
『まぁ…陽葵が大丈夫っていうのならいいんだけど…。そうそう。めぐみちゃん。伊藤くんが気に入ったみたいでアタックするって燃えてたよ。彼女面白い子だね。大地と友達ってのが不思議』
「幼馴染みたいよ。で、どっちかというと、めぐちゃんが主導権握ってる。」