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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
恭平さんはフンッと鼻を鳴らして馬鹿にする。
「結婚もしてない相手のために将来決めてどうするの?自分の将来…自分の為に決めようよ。そうじゃないと…今みたいになるでしょう」
本当に馬鹿だなぁ~、と私のために溜息を付きながらグビッとビールを流し込んで3杯目を注文した。
「分かってますよ。教育学部に行くときも、揉めましたから…自分の為に将来を決めなさいって」
「それ誰に?親?」
「いえ…前の彼氏です…」
前を付けると悲しくなるのは今も変わらない。
口では過去の事として話していても、私の中での友紀也への愛情は薄れることはなかった。
「ふ~ん…良い事言ってるじゃん…その言葉に従ってればよかったのに…陽葵も馬鹿だね」
他人事だと思って楽しそうに笑う恭平さんを睨みつけ、恭平さんの皿の上から最後のから揚げを奪って反撃する。
「美味しい?」
その言葉に頷くと、よかったよかったと何もなかったかのように食事を進める。
恭平さんは友紀也に対して素直な言葉を口にしてくれる。
さっきみたいに友紀也を褒めてくれることもあれば、友紀也を最低な男だと言い切る時もある。
だけど、恭平さんの言う事は一般的に当たり前で、そうなんだと納得することが多かった。
「結婚もしてない相手のために将来決めてどうするの?自分の将来…自分の為に決めようよ。そうじゃないと…今みたいになるでしょう」
本当に馬鹿だなぁ~、と私のために溜息を付きながらグビッとビールを流し込んで3杯目を注文した。
「分かってますよ。教育学部に行くときも、揉めましたから…自分の為に将来を決めなさいって」
「それ誰に?親?」
「いえ…前の彼氏です…」
前を付けると悲しくなるのは今も変わらない。
口では過去の事として話していても、私の中での友紀也への愛情は薄れることはなかった。
「ふ~ん…良い事言ってるじゃん…その言葉に従ってればよかったのに…陽葵も馬鹿だね」
他人事だと思って楽しそうに笑う恭平さんを睨みつけ、恭平さんの皿の上から最後のから揚げを奪って反撃する。
「美味しい?」
その言葉に頷くと、よかったよかったと何もなかったかのように食事を進める。
恭平さんは友紀也に対して素直な言葉を口にしてくれる。
さっきみたいに友紀也を褒めてくれることもあれば、友紀也を最低な男だと言い切る時もある。
だけど、恭平さんの言う事は一般的に当たり前で、そうなんだと納得することが多かった。