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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…

―――――…

「今日は元気ないね?」

週末になり、恭平さんといつものようにデートをしていても、どこか心が晴れなかった。
分かっていたことでも、傷の舐めあいだと大地くんに言われて気にしている自分がいる。

「そうですか?気のせいですよ…それよりこれからどうしましょう?」

「う~ん…甘い物でも食べに行く?」

その言葉にクスリッと笑った。

「恭平さん、甘い物苦手でしょう?」

「珈琲飲んでるから大丈夫だけど?」

そう言いながらスマホで検索を始めた。
恭平さんは、大地くんと同じで甘い物が苦手だ。
それなのに自分から甘い物を食べに行こうと言い出したのは、きっと私を元気付けるためで、そしてその理由を聞こうとはしない。

「近くのホテルでいちごフェアーやってるけど、行ってみる?」

スマホを渡されて見ると、ホテルの最上階のレストランが2時間限定でデザートビュッフェをしていて、今は期間限定のいちごフェアーをしていると書いてあった。

「いいの?」

「いいんじゃない?俺、珈琲飲めればそれでいいから」

決まりだ!と言って、ナビを見ながらホテルに足を進めた。
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