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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
カウンターの中の椅子に腰を下ろし、ビールを飲みながら浩司さんはうれしそうだった。
だけどさすがにお腹がいっぱいなのは変わりなくて、ほとんどを恭平さんが食べてしまった。
そしてビールを飲みながら恭平さんは浩司さんに話しかける。
「さっき…夕実(ゆみ)に会った…」
恭平さんの一言に浩司さんの表情が一変した。
クスリを飲んで自殺を図った時に見つけたのが浩司さんだから、それなりの理由を知っていてもおかしくはない。
私より詳しく知っている浩司さんは、急かすことなく恭平さんが自分の口から話すのを待っていた。
その間に店をクローズにして話しやすい環境を作る。
「今日…陽葵とケーキを食べにいった店先で夕実の方から声をかけてきた…正直、顔も見たくなかったし話したくもなかったんだけど…陽葵に背中を押されて夕実を追いかけた。」
そこまで話して、ビールをグビグビと飲み干し、浩司さんは何も言わずにもう一杯差し出した。
そのグラスを持ち、一口流し込んで溜息を付く。
「追いかけたら驚いてた。そして泣きそうな…いや…泣いてたな。友達と一緒だったから少しだけ時間を貰ってふたりで話した…。」
そこまで話して、背もたれに身体を預けて、はぁ~と息を吐く。
だけどさすがにお腹がいっぱいなのは変わりなくて、ほとんどを恭平さんが食べてしまった。
そしてビールを飲みながら恭平さんは浩司さんに話しかける。
「さっき…夕実(ゆみ)に会った…」
恭平さんの一言に浩司さんの表情が一変した。
クスリを飲んで自殺を図った時に見つけたのが浩司さんだから、それなりの理由を知っていてもおかしくはない。
私より詳しく知っている浩司さんは、急かすことなく恭平さんが自分の口から話すのを待っていた。
その間に店をクローズにして話しやすい環境を作る。
「今日…陽葵とケーキを食べにいった店先で夕実の方から声をかけてきた…正直、顔も見たくなかったし話したくもなかったんだけど…陽葵に背中を押されて夕実を追いかけた。」
そこまで話して、ビールをグビグビと飲み干し、浩司さんは何も言わずにもう一杯差し出した。
そのグラスを持ち、一口流し込んで溜息を付く。
「追いかけたら驚いてた。そして泣きそうな…いや…泣いてたな。友達と一緒だったから少しだけ時間を貰ってふたりで話した…。」
そこまで話して、背もたれに身体を預けて、はぁ~と息を吐く。