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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
正直、恭平さんが元彼女にどのくらい気持ちが残っているか知らないし、初対面でこのバーで聞いたことしか私は知らない。
今、何を考え何を悩んでいるのかなんて私には分からなかった。
「夕実…元気だったか?」
「元気ねぇ…どうだろう…。あの後、すぐに別れたって言ってた。」
「別れた???」
「ああ…一樹とは別れて、今は一人で暮らしてるらしいよ…」
新しく名前が出てきた一樹さん。
話の流れからして、夕実さんが浮気した相手で恭平さんも知っているらしい。
「浩司…夕実と連絡取ってやれよ…俺の事はいいから…」
「それでいいのか?お前は」
「いいもなにも…笑っててもらわないと…俺が惨めだろう?」
自嘲気味に笑う恭平さんの表情からは、まだ夕実さんの事が好きだと伝わった。
好きだから笑っていて欲しい。
そこに自分がいなくても、笑顔で過ごして欲しいと願う気持ちは私も一緒だから。
「恭平さん…恭平さんが笑わせてあげたらどうですか?」
ふたりの話に割り込み、思った事を口にした。
ふたりは驚いた顔をしながらも、いいようのない表情で静かに笑った。
今、何を考え何を悩んでいるのかなんて私には分からなかった。
「夕実…元気だったか?」
「元気ねぇ…どうだろう…。あの後、すぐに別れたって言ってた。」
「別れた???」
「ああ…一樹とは別れて、今は一人で暮らしてるらしいよ…」
新しく名前が出てきた一樹さん。
話の流れからして、夕実さんが浮気した相手で恭平さんも知っているらしい。
「浩司…夕実と連絡取ってやれよ…俺の事はいいから…」
「それでいいのか?お前は」
「いいもなにも…笑っててもらわないと…俺が惨めだろう?」
自嘲気味に笑う恭平さんの表情からは、まだ夕実さんの事が好きだと伝わった。
好きだから笑っていて欲しい。
そこに自分がいなくても、笑顔で過ごして欲しいと願う気持ちは私も一緒だから。
「恭平さん…恭平さんが笑わせてあげたらどうですか?」
ふたりの話に割り込み、思った事を口にした。
ふたりは驚いた顔をしながらも、いいようのない表情で静かに笑った。