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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
「今更…もう終わった事だ…あいつが幸せならそれでいい…」
「幸せならって…幸せじゃなかったんでしょう?夕実さん…きっとまた恭平さんの事好きですよ。恭平さんだって夕実さんのこと好きなんでしょう?」
核心をついたようで、瞳を見開き、そして頭を左右に振って両手で顔を覆った。
「陽葵ちゃん…簡単じゃないんだよ…。どこまでこいつが話しているか分からないけど…夕実は俺の妹なんだ…そして一樹と俺と恭平は小学校からの親友だった」
浩司さんの言葉に頭の中に相関図が出来る。
恭平さんの元彼女の夕実さんは浩司さんの妹で、裏切った相手は小学校からの親友。
「中学校の時からつきあいだして…別れたのが二十歳ぐらいだから8年か…俺も家族も結婚するもんだと思ってたんだよな。まさか一樹が夕実を好きだったなんて知らなかったし…違うか…相談されていて好きになったっていうのが分かりやすいかな…」
浩司さんは当日を懐かしむように話してくれた。
そしてその先を引き継ぐように恭平さんが教えてくれた。