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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
恭平さんは、今までみたことのない弱さを私に見せた。
こうやって誰かに弱音を吐きたかったはず。
幼少時代、愛情が欲しい時に両親に愛されなかった恭平さんは、どこかで無償の愛を求めていたのかもしれない。
それが夕実さんであって、その愛が突然に消えたとしたら、死を選んだ恭平さんの想いもなんとなき分かる。
それでも、恭平さんが夕実さんを思う気持ちは愛情。
だからこそ、傷つき引きずっている。
「それでも、会いに行くべきだと思います。やり直すかやりなおさないかは別として…少しの時間じゃなくて、しっかりと向き合って話すべきだと…恭平さんは私と違って戻れるチャンスができたんです。それを見逃すなんて馬鹿ですよ」
恭平さんは静かに首を横に振る。
「恭平さん…夕実さんを好きだった気持ちが恋愛じゃなかったかもって恐れてますよね。依存していただけだって。それも含めて会いに行くべきだと思います…」
私は恭平さんの手を握って今の想いを正直に話す。
こうやって誰かに弱音を吐きたかったはず。
幼少時代、愛情が欲しい時に両親に愛されなかった恭平さんは、どこかで無償の愛を求めていたのかもしれない。
それが夕実さんであって、その愛が突然に消えたとしたら、死を選んだ恭平さんの想いもなんとなき分かる。
それでも、恭平さんが夕実さんを思う気持ちは愛情。
だからこそ、傷つき引きずっている。
「それでも、会いに行くべきだと思います。やり直すかやりなおさないかは別として…少しの時間じゃなくて、しっかりと向き合って話すべきだと…恭平さんは私と違って戻れるチャンスができたんです。それを見逃すなんて馬鹿ですよ」
恭平さんは静かに首を横に振る。
「恭平さん…夕実さんを好きだった気持ちが恋愛じゃなかったかもって恐れてますよね。依存していただけだって。それも含めて会いに行くべきだと思います…」
私は恭平さんの手を握って今の想いを正直に話す。