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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…

―――――…

それから2週間。
恭平さんからは何も連絡がなかった。
私からも、敢えて連絡はしていない。
少し寂しいけど、恭平さんが先に進めたのなら良いと思っていたある日、恭平さんから連絡が入った。
話したいことがあるから会いたいと。
だから、次の日の土曜日、仕事が休みだという恭平さんに合わせて会うことになった。
待ち合わせ場所に行くと、いつもと変わらない恭平さんがスマホを弄りながら待っていた。
その表情には落胆の色はない。
どちらかというとすっきりしているように見えた。

「お待たせしました」

恭平さんの目の前に立ち声をかけると、目線を上げた恭平さんは、すがすがしい笑顔を私に向けた。

「急にごめん。呼び出して」

「いいですよ。気にしないでください。これからどうしますか?」

「ランチ予約してるから行こうか」

立ち上がった恭平さんは手を繋ぐこともせずに歩き出した。
これが答え何だろうと寂しくも嬉しかった。
待ち合わせ場所から近いレストランに入って恭平さんは何も言わずにコースを頼んでくれた。
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