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ずっと傍に……
第20章 出逢った意味…
「もしさ…俺が陽葵の彼氏だったとして…仕事が忙しいからって連絡なかったらどう?」
私は、友紀也と過ごした時間を思い出していた。
忙してく会えない事も多かったけど、毎日のように連絡をして声を聞かない日はなかった。
あの時までは…
一度も欠かさなかった電話やメールが突然途絶えたあの日…全てが終わった…
違う。
その前から終わっていたのかもしれない。
志保さんと言う女性と友紀也が出会ってしまった瞬間に。
「陽葵??」
「えっ…ごめんなさい…そうですね。まったく連絡がないのは嫌かな?」
友紀也の事を考えて後ろ向きになっていたなんて言えずに取り繕う。
「それがさ。1年も続いたら?優しくしてくれる男が傍にいたらどうする?」
やっと恭平さんの言わんとする意図が見えてきた。
それは恭平さんと夕実さんの関係に違いない。
「フラフラ…しちゃいますね?私の事好きじゃないのかもしれないって」
「そうだよな…それが普通だよな…夕実に同じ事言われた」