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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
私は立ち上がってゆっくりと2人の元に足を進め、コツコツコツと私の足音だけが妙に響いて聞こえた。
ふたりの前で足を止めると、大地くんがゆっくりと顔を上げて、そして瞳を見開いて驚いていた。
それもそうだ。
私を裏切って、彼女と一緒の場面を見られて驚かないわけがない。
ただただ驚き、ぎゅっと彼女を抱きしめたのがカンに触る。

「これ…どういうこと?」

絞り出した言葉は、自分でも驚くほど低く冷たい音だった

「ヒナ……」

大地くんの強張る顔、そしてビクッと身体を震わせた彼女。
悪いことをして見つかったように怯えるふたりに怒りが露になる。

「優しい振りして…慰めてくれている裏で笑ってたんだ」

「違う!!!」

私の言葉に慌てて取り繕う大地くん。
違うと言われても、この状況でそれを否定する効力は全くない事にきがついていない。

「何が違うの?だったらなんで彼女と一緒なの?彼女は…」

そこまで言って言葉が詰まる。
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