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ずっと傍に……
第4章 少しの変化と…
―――――…
「…先生…?」
次の日の昼休み、先生に言われた通り、理科準備室に足を向けた。
逃げることもできたけど、朝のHRで担任の小林先生に「学級委員として先生の手伝いをしてあげてください」とみんなの前で言われ、逃げることができなくなった。
「逃げずに良くきましたね。お昼は食べてきましたか?」
「まだ…です…」
「では、前みたいに…どうぞ」
椅子を引いて、いつもの席に呼んでくれた。
覚えてくれていたんだ、と思うとうれしくなる。
その椅子に座ってお弁当を広げると、懐かしさが蘇る。
たった一年弱前の事なのに、遠い日のように感じるのはなぜだろうか…
「この感じ…久しぶりですね」
先生も同じように思っていると分かると益々うれしくなり、ニコニコしてしまう。
「私が顔を出さなくて寂しかったですか?」
私の問いかけに、先生は少し困った顔をして、う~ん…と考え込んでしまった。
「そんなに悩まなくても…」