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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
薄暗くなる頃、パパが迎えに来てくれた。
「そろそろ帰ろうか?」
「もう少しだけ…」
そう言って、いつも1時間も2時間もパパを待たせている。
「陽葵…もう遅いし帰ろう…また明日来ればいいじゃないか?」
私はパパの言葉に頷きながらもベンチから離れられないでいる。
足に根が生えたみたいに動けなかった。
「あっ…」
ぽつりと雨が私の顔に触れた。
空を見上げると、ぽつりぽつりと雨が降り始めていた。
雨足は次第に激しくなり、あっと言う間に土砂降りになる。
慌てたパパは車から傘を持ってきたけど、その時にはびしょぬれだった。
「陽葵!帰るぞ!!」
濡れている私を無理やり立たせて引きずるように車に乗せ発進して家にむかう。
その間にも髪の毛からはポタポタとしずくが落ちていく。
それをボーッと眺めていた。
家に着くと、慌てたママがバスタオルを用意して抱きかかえられるようにお風呂に向かった。
洋服を全部脱ぎ捨て、浴槽に浸かると手足がジーンとする。
初夏だと言っても、この時期の雨は冷たく身体の芯まで冷え切っていた。
お風呂から上がると、テーブルの上に用意してある食事には目もくれずにベッドに身体を横たえた。
「そろそろ帰ろうか?」
「もう少しだけ…」
そう言って、いつも1時間も2時間もパパを待たせている。
「陽葵…もう遅いし帰ろう…また明日来ればいいじゃないか?」
私はパパの言葉に頷きながらもベンチから離れられないでいる。
足に根が生えたみたいに動けなかった。
「あっ…」
ぽつりと雨が私の顔に触れた。
空を見上げると、ぽつりぽつりと雨が降り始めていた。
雨足は次第に激しくなり、あっと言う間に土砂降りになる。
慌てたパパは車から傘を持ってきたけど、その時にはびしょぬれだった。
「陽葵!帰るぞ!!」
濡れている私を無理やり立たせて引きずるように車に乗せ発進して家にむかう。
その間にも髪の毛からはポタポタとしずくが落ちていく。
それをボーッと眺めていた。
家に着くと、慌てたママがバスタオルを用意して抱きかかえられるようにお風呂に向かった。
洋服を全部脱ぎ捨て、浴槽に浸かると手足がジーンとする。
初夏だと言っても、この時期の雨は冷たく身体の芯まで冷え切っていた。
お風呂から上がると、テーブルの上に用意してある食事には目もくれずにベッドに身体を横たえた。