この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
横殴りの雨は身体を濡らし、徐々に体温を奪って行く。
傘をさす隙間から病室を眺めながら、ガタガタと震える手にハァーと息を吹きかける。
「大地くん…風邪ひくから帰って…私につきあうことないから」
横で寒そうにしている大地くんに声をかえけると、静かに首を横に振る。
最後まで私につきあうようで、私は溜息をつきながら勝手にすればと思う。
暫く座っていると寒さからかトイレに行きたくなった。
今日はこれで何回目だろうと、いつもよりトイレが近い事は寒さのせいだろうとうんざりしながら、ベンチから立ち上がった。
立ち上がったと思っていた。
「大地…くん…?」
一瞬の出来事で何が起きたか分からず、私を抱きしめて座り込んでいる大地くんの名前を呼んだ。
「もう無理だ…中に入ろう!!」
そう言って、抱きかかえようとする大地くんの手を跳ね除ける。
「いやっ!!私の事は構わないで」
大地くんの腕の中から抜け出そうと大地くんを押し退けても、その腕に力が入らなかった。
傘をさす隙間から病室を眺めながら、ガタガタと震える手にハァーと息を吹きかける。
「大地くん…風邪ひくから帰って…私につきあうことないから」
横で寒そうにしている大地くんに声をかえけると、静かに首を横に振る。
最後まで私につきあうようで、私は溜息をつきながら勝手にすればと思う。
暫く座っていると寒さからかトイレに行きたくなった。
今日はこれで何回目だろうと、いつもよりトイレが近い事は寒さのせいだろうとうんざりしながら、ベンチから立ち上がった。
立ち上がったと思っていた。
「大地…くん…?」
一瞬の出来事で何が起きたか分からず、私を抱きしめて座り込んでいる大地くんの名前を呼んだ。
「もう無理だ…中に入ろう!!」
そう言って、抱きかかえようとする大地くんの手を跳ね除ける。
「いやっ!!私の事は構わないで」
大地くんの腕の中から抜け出そうと大地くんを押し退けても、その腕に力が入らなかった。