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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
『気持ちよかったですか?』
頭を撫でられながら、ゆっくりと呼吸をする。
友紀也の腕の中でコクリと頷くと、よかったですと笑った。
『夢でも…友紀也がいい…友紀也のモノでも…指でも…私を幸せにできるのは友紀也だけ…』
友紀也にしがみついて伝えると、ギュッと抱きしめてくれた。
その暖かさが気持ちよくて、また眠気が襲う。
夢から覚めても夢だった。
次も夢の中で目を覚ましたいと願う。
些細な夢だけど、今の私にとっては一番幸せな夢
『友紀也…また夢の中で会いたい…』
「もう寝かせませんよ」
眠りにつこうと瞳を閉じた時、力強く抱きしめられて眠ることができなかった。
友紀也の腕の中でもがき、顔だけ出して友紀也を見つめると、少し怒ったような悲しそうなそんな瞳とぶつかった。
「陽葵には負けました…離れることが陽葵の為だと思いましたが…そうではなかった…陽葵は僕と一緒にいることを選んだ…その陽葵の思いを尊重しようと思います」