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第21章 この愛が燃え尽きるまで…

お互いに友紀也が逝ってしまうという前提で話をしている。
そうなってほしくないけど、それが現実でそれを受け入れないと友紀也は私を傍に置いてくれないと分かっていた。
だから伝える。

「友紀也が治らない病気だって聞いて怖かった…狂いそうになった。だけど友紀也は私より怖かったはず。なのに私や志保さんの気持ちばかり考えてくれた。それはうれしいよ。大切に思ってくれてる証だと思った。だけど…だったら友紀也の恐怖は誰が取り除いてくれるの？そう思った時、私が傍にいて…力になれないかもしれないけど傍にいて心豊かに過ごして欲しいと思った。ただ好きだからとかじゃなくて…友紀也が笑顔で最後を迎えられるように…簡単じゃない事も分かってる。いっぱい泣くかもしれない…それでも私は友紀也の傍で最後の最後まで寄り添っていたい。」

「陽葵…」

友紀也の頬に触れている手を取られ、抱きしめられた。
ギュッと抱きしめられる腕に、これは現実なのだと実感する。