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ずっと傍に……
第22章 幻でもいい…
息が上がりはじめ呼吸器をつけようとすると、その手を止め尚も喋ろうとする。
「…陽葵…」
「友紀也!!お願いだから無理しないで」
一秒でも長く生きていて欲しいと願って呼吸器をつけることを進めても、友紀也は首を縦には振らなかった。
「大丈夫…もっと陽葵と話をしていたいですから…最後の僕の我儘…聞いて」
最後の我儘と言われて瞳に涙がにじむ。
それを気づかれないように拭い友紀也に微笑む。
学先生は、友紀也の好きにさせてあげなさいと言い、志保さんと病室を出て行った。
残されたのは私だけ…
「陽葵…二度も離れていく僕を許してください…。僕がいなくなった後を考えると…僕も辛い…ちゃんと食べて…寝て…前みたいに倒れないでください…」
友紀也の言葉に2年前の事を思い出す。
いきなり別れを告げられ、私以外の女性を愛し子供ができたと告げられたあの時。
食事も喉を通らず、水すら飲めなくなり病院に運ばれ学先生に怒られた。
そして友紀也に会いたくてストライキみたいなことをして、私と友紀也の根競べが始まった。
「…陽葵…」
「友紀也!!お願いだから無理しないで」
一秒でも長く生きていて欲しいと願って呼吸器をつけることを進めても、友紀也は首を縦には振らなかった。
「大丈夫…もっと陽葵と話をしていたいですから…最後の僕の我儘…聞いて」
最後の我儘と言われて瞳に涙がにじむ。
それを気づかれないように拭い友紀也に微笑む。
学先生は、友紀也の好きにさせてあげなさいと言い、志保さんと病室を出て行った。
残されたのは私だけ…
「陽葵…二度も離れていく僕を許してください…。僕がいなくなった後を考えると…僕も辛い…ちゃんと食べて…寝て…前みたいに倒れないでください…」
友紀也の言葉に2年前の事を思い出す。
いきなり別れを告げられ、私以外の女性を愛し子供ができたと告げられたあの時。
食事も喉を通らず、水すら飲めなくなり病院に運ばれ学先生に怒られた。
そして友紀也に会いたくてストライキみたいなことをして、私と友紀也の根競べが始まった。