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ずっと傍に……
第22章 幻でもいい…
誰とも喋りたくないと拒絶しているはずなのに、彼だけはなぜか平気だった。
それは、友紀也の声にて似ているからなのか、それともお互いに寂しいモノ同志、惹かれ合っているのか。
分からなくても、ただ傍にいてくれるだけで少しは私の心は癒されていた。
12階に到着して、彼の手を握りしめて部屋の鍵を開けた。
帰って来たくても怖くて帰ることができないと思っていた部屋に、彼のおかげで帰ってくることができた。
靴を脱いで上がり、そのままバスルームに向かった。
「とりあえずシャワーを浴びて…着るものは何か用意するから」
バスタオルだけを手渡しバスルームから出ようとした。
「キミも濡れてるから一緒に入ろうよ」
手を取られ、いきなり一緒に入ろうと言われ困惑する。
流石にそれは無理だと断ろうとすると、先に言われた。
「大丈夫。何もしないから…とりあえず服の上からでも一緒にシャワー浴びよう。いいね」
有無を言わさぬ言葉に従った私は、服を着たままシャワーを浴びた。
冷たかった身体は温もりを持ち、ほんのりと赤みを帯びてきた。
指先のジンジンと痺れたような感覚も取れて身体が正常に動き出す。
それは、友紀也の声にて似ているからなのか、それともお互いに寂しいモノ同志、惹かれ合っているのか。
分からなくても、ただ傍にいてくれるだけで少しは私の心は癒されていた。
12階に到着して、彼の手を握りしめて部屋の鍵を開けた。
帰って来たくても怖くて帰ることができないと思っていた部屋に、彼のおかげで帰ってくることができた。
靴を脱いで上がり、そのままバスルームに向かった。
「とりあえずシャワーを浴びて…着るものは何か用意するから」
バスタオルだけを手渡しバスルームから出ようとした。
「キミも濡れてるから一緒に入ろうよ」
手を取られ、いきなり一緒に入ろうと言われ困惑する。
流石にそれは無理だと断ろうとすると、先に言われた。
「大丈夫。何もしないから…とりあえず服の上からでも一緒にシャワー浴びよう。いいね」
有無を言わさぬ言葉に従った私は、服を着たままシャワーを浴びた。
冷たかった身体は温もりを持ち、ほんのりと赤みを帯びてきた。
指先のジンジンと痺れたような感覚も取れて身体が正常に動き出す。