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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
リビングの方から私の名前を呼ぶ声が聞こえて、やっと動く事にした。
ベッドルームで着替えてリビングに行くと、ユキはおいでおいでと手招きをする。
傍に行けば手を取られてユキの膝の上に座らされ、後ろから抱きしめられる。
知らないはずなのに、友紀也と同じことをするユキにドキドキしてしまう。
「陽葵、ごめん…すいません。雨で濡れてたので封を開けて乾かしてしまいました…もちろん読んではいません…」
テーブルの上に広げられている紙は友紀也からの手紙だった。
文字は滲んでいないようで読むことはできそうだ。
「読まないんですか?」
読むのに躊躇していると、ユキは手紙を持っている私の手を握りしめた。
「彼が陽葵に残した手紙です…陽葵の為に書いたんだと思いますよ…僕はここにいますから…読んであげてください…辛かったらそのまま泣いてもいいですから…最後の彼の言葉を聞いてあげましょう…」
友紀也が死んだことなど話していないのに、ユキは全てを理解している口ぶりだった。
それでも傍にいてくれるという言葉は心強く、私は目を通すことが出来た。
ベッドルームで着替えてリビングに行くと、ユキはおいでおいでと手招きをする。
傍に行けば手を取られてユキの膝の上に座らされ、後ろから抱きしめられる。
知らないはずなのに、友紀也と同じことをするユキにドキドキしてしまう。
「陽葵、ごめん…すいません。雨で濡れてたので封を開けて乾かしてしまいました…もちろん読んではいません…」
テーブルの上に広げられている紙は友紀也からの手紙だった。
文字は滲んでいないようで読むことはできそうだ。
「読まないんですか?」
読むのに躊躇していると、ユキは手紙を持っている私の手を握りしめた。
「彼が陽葵に残した手紙です…陽葵の為に書いたんだと思いますよ…僕はここにいますから…読んであげてください…辛かったらそのまま泣いてもいいですから…最後の彼の言葉を聞いてあげましょう…」
友紀也が死んだことなど話していないのに、ユキは全てを理解している口ぶりだった。
それでも傍にいてくれるという言葉は心強く、私は目を通すことが出来た。