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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
「いっつもそう…どうして私の事を友紀也が決めるの?苦労するかしないかなんてやってみないと分からないじゃない。だけど、これだけは言える。後悔だけは絶対にしない。友紀也との子供を産んでも後悔だけは絶対にしない!!」
そう強く言っても、友紀也が首を縦に振ることはなかった
頑なに拒絶する友紀也の思いを変えることも出来なかた。
「陽葵…この話はこれで終わりです…」
と一言冷たく告げられた。
こんな強引なやりかたは初めてで、子供が欲しいなんて言えなくなった。
それでも、友紀也は私に生きて欲しいと願う。
だったら私はどうしたらいい?
友紀也のいない人生をどう生きて行ったらいいの?
自問自答しながら月日だけは過ぎ去っていく。
余命一年を宣告されて、その1年は過ぎていた。
このまま良くなるんじゃないかと錯覚さえしてしまうほど、友紀也の身体は衰えることはなかった。