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ずっと傍に……
第23章 最良の日…

―――――…

「友紀也。大丈夫?」

「大丈夫ですよ。学先生も一緒ですから僕は何も心配はしていません。ただ陽葵と素敵な一日を過ごせることがうれしいんです」

ニコニコ顔の友紀也を車いすに乗せて移動する。
病院の外に出れば満開の桜が咲き誇っていた。
一か八かで今日の日に決めた。

4月5日

今日は私と友紀也が出会った日。
お互いに名前も知らないのに惹かれ合って一目惚れした日。
桜が満開に咲いている保証なんてなかった。
だけど、この日にどうしても友紀也と未来を誓いたかった。
玄関先で桜を眺めているとパパの車が止まり、私と友紀也と学先生は車に乗り込み、ある場所に向かった。
桜がきれいで有名な場所。
この時期に予約なんてとれるはずもないのに、千佳と咲が理由を伝えて頼み込み30分だけという約束で借りることができた。
車は順調に進み、時間通りにその場所に到着した。
ここで私と友紀也は別々の行動になる。

「心配しないでください…また後で会いましょう…陽葵の姿…楽しみにしています」

友紀也はそう言って、学先生に押されて中に入って行った。
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