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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
「パパ…ママ…」
私は立ち上がり、ふたりの手を取った。
「今まで…育ててくれてありがとう。そして我儘を聞いてくれてありがとう…この結婚が、パパやママたちにって不本意だって分かってる。悲しませてるのも分かってる…それでも私は友紀也と共に…最後の最後まで一緒にいたい。親不孝でごめんなさい。泣かせてばかりでごめんなさい…」
泣かないと決めたのに言葉にすると想いが溢れてくる。
本当にパパとママには心配ばかりさせてしまった。
それでも、今まで私の力になり支えてくれたのもふたりだった。
「パパとママがいたから私はここにいる…辛くても友紀也の傍にいることができる…パパとママの子供に生まれてよかった…」
「親を泣かせるやつがあるかっ」
パパは空いている手で涙を拭きながら、それでもうれしそうに笑った。