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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
「陽葵…パパとね。色々と話あったのよ。陽葵にとって何が幸せか…親としては許すことはできなかった。けどね。一人の女性として…一人の男性として考えた時に、パパもママも陽葵の想いは良く理解できたの。ママもパパも同じ立場だったら同じことをするんじゃないかって…だから…陽葵がそうしたいのならパパもママも何も言わない…陽葵が悔いが残らないようにしてほしい…名前は書いてあるから…あとは友紀也さんと話あって決めなさい。」
ママはバックの中から封筒を取り出して私の手に握らせた。
その中には婚姻届が一枚入っている。
証人の欄には田崎光一と桜木志保と名前が書いてあった。
「ママとふたりの名とも思ったんだがな…両家から祝福された証として志保さんにも書いてもらった…彼女も渋ってはいたが…それがふたりの幸せならばと了承してくれたよ…。…時は短いかもしれないが長さじゃない。その時の中にどれだけの想いが込められるかだとパパは思う…陽葵の悔いが残らないように…しっかりと友紀也くんの傍にいてやりなさい…」