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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
面会時間が終わろうとしていた時、学先生が顔を出して友紀也の脈を取って様子を見て頷いた。
「これなら問題はないだろう…」
友紀也は学先生の言葉にホッとしたような表情を見せていた。
そして、車椅子に乗った友紀也は私についてくるように言い、学先生と一緒に最上階に上った。
ここはいわゆるビップルーム。
お偉いさんとかが入院した時に泊まる、私たちが足を踏み入れることのない場所だった。
一度降りて、学先生がカードを翳すと扉が開いて廊下が伸びていた。
そこにあるのは一つの扉。
そこの扉を開くと、ホテルと見間違うほど豪華な病室だった。
良くテレビとかでみるそのものに驚きと感嘆の声をあげる。
「気にいってくれたようだな…」
中に入り見渡していると学先生は嬉しそうに笑った。
友紀也も同じように穏やかに笑っていた。
「陽葵くん…もし何かあればすぐにナースコールを押すこと。辛くなっても友紀也の事だ。口に出して言う事はないだろう…それを見極めるのも妻である陽葵くんの役目だ…いいね」
何を言ってるか分からなかったけど、妻の役目だと言われてうれしかった。
「陽葵くん…大事なことだよ…分かったね」
浮かれている私に気がついた学先生の冷たい言葉が飛んできた。
「これなら問題はないだろう…」
友紀也は学先生の言葉にホッとしたような表情を見せていた。
そして、車椅子に乗った友紀也は私についてくるように言い、学先生と一緒に最上階に上った。
ここはいわゆるビップルーム。
お偉いさんとかが入院した時に泊まる、私たちが足を踏み入れることのない場所だった。
一度降りて、学先生がカードを翳すと扉が開いて廊下が伸びていた。
そこにあるのは一つの扉。
そこの扉を開くと、ホテルと見間違うほど豪華な病室だった。
良くテレビとかでみるそのものに驚きと感嘆の声をあげる。
「気にいってくれたようだな…」
中に入り見渡していると学先生は嬉しそうに笑った。
友紀也も同じように穏やかに笑っていた。
「陽葵くん…もし何かあればすぐにナースコールを押すこと。辛くなっても友紀也の事だ。口に出して言う事はないだろう…それを見極めるのも妻である陽葵くんの役目だ…いいね」
何を言ってるか分からなかったけど、妻の役目だと言われてうれしかった。
「陽葵くん…大事なことだよ…分かったね」
浮かれている私に気がついた学先生の冷たい言葉が飛んできた。