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第23章 最良の日…

「学先生…知ってる…」

「仕方がないんですよ…相談しないわけにはいかなかった…そしたらこの部屋を貸してくれました。新婚旅行に行けない僕たちへの結婚祝いだと言って。」

「でも、ここって高いんじゃないの？」

この時田病院で一番高いビップルーム。
そんな部屋を簡単に借りていいのかと心配になった。

「心配しなくて大丈夫ですよ。この病院で学先生に意見できる人いませんから…その学先生が結婚祝いに使うといいと提供してくれたんですから有難く使わせていただきましょう。」

「意見できる人がいない？」

「知りませんでしたか？学先生は、この時田病院長の弟なんです。一生現場で患者を見続けるという言葉が口癖で経営には携わっていませんが発言権はあるんです…下手すると病院長より上かもしれませんね」