この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第23章 最良の日…
「陽葵っ…さすがにそれは…」
ナースコールを押す直前に手を取られて苦笑する。
「だって…辛いんでしょう?学先生も言ってた。何かあったらすぐに呼ぶようにって」
「ナースコール押したら、数分で看護婦さんが来てしまいますよ。こんな格好見せられますか?」
いつの間にか辛そうな顔は普通に戻り、意地悪そうにクスクスと笑う。
友紀也の言葉の意味を知れば、呼ばなくてよかったと思う。
だって、ふたりは裸で、私は友紀也の上に跨ってる格好。
こんなの人に見られたら生きていけない…
「それに大丈夫ですよ。さすがに頑張りすぎてしまっただけですから」
「本当に?辛くない?」
「ええ。大丈夫ですよ。それよりこのまま朝まで繋がっていたいですね…学先生が来る前に電話をいれてくれるという話でしたから」
だったらと、私はそのまま友紀也の上に身体を預けた。
「重くない?」
「重くないですよ…もう少し重い方が気持が良いですから、しっかりとご飯食べましょうね」
「分かった…友紀也…今日はいろいろありがとう…私の願い全て聞いてくれて」
久しぶりの行為に身体は疲れ、まだ起きていたのに身体は眠りたがっていた。
「私の方こそ…素敵な一日でした…そしてこれからもよろしくお願いします。僕の奥さん」
「ふふふっ…僕の奥さん…うれしい…」
そう呟いて、友紀也の腕に包まれて素敵な夜は更けていった。