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ずっと傍に……
第23章 最良の日…

「陽葵っ…さすがにそれは…」

ナースコールを押す直前に手を取られて苦笑する。

「だって…辛いんでしょう?学先生も言ってた。何かあったらすぐに呼ぶようにって」

「ナースコール押したら、数分で看護婦さんが来てしまいますよ。こんな格好見せられますか?」

いつの間にか辛そうな顔は普通に戻り、意地悪そうにクスクスと笑う。
友紀也の言葉の意味を知れば、呼ばなくてよかったと思う。
だって、ふたりは裸で、私は友紀也の上に跨ってる格好。
こんなの人に見られたら生きていけない…

「それに大丈夫ですよ。さすがに頑張りすぎてしまっただけですから」

「本当に?辛くない?」

「ええ。大丈夫ですよ。それよりこのまま朝まで繋がっていたいですね…学先生が来る前に電話をいれてくれるという話でしたから」

だったらと、私はそのまま友紀也の上に身体を預けた。

「重くない?」

「重くないですよ…もう少し重い方が気持が良いですから、しっかりとご飯食べましょうね」

「分かった…友紀也…今日はいろいろありがとう…私の願い全て聞いてくれて」

久しぶりの行為に身体は疲れ、まだ起きていたのに身体は眠りたがっていた。

「私の方こそ…素敵な一日でした…そしてこれからもよろしくお願いします。僕の奥さん」

「ふふふっ…僕の奥さん…うれしい…」

そう呟いて、友紀也の腕に包まれて素敵な夜は更けていった。
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