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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…
「パパ…ママに来ないように伝えて欲しいの…ママの心配も分かるし有難いって思ってる…だけど酷い言葉しか言えない…傷つける事しか言えない…分かってても優しい言葉かけてやれない…」
そう伝えると、電話の向こうでパパの溜息が聞こえた。
「近すぎるんだろうな…近すぎて我慢できるものも我慢できない…。…ママには言っておくよ。しばらくそっとしとくように…」
「パパ…ありがとう」
「ああ…ただし、夕方に一度はママに連絡してあげなさい。LINEでもいいから。それだけでママも安心するだろう。ちゃんと食べるんだよ。そしてしっかりと睡眠取って…いいね」
最後にそれだけ念を押されて電話を切った。
横では、電話の内容を聞いていたいユキがよかったですねと微笑んで抱きしめてくれた。
ユキがいる限り寝れるし、ユキがいる限り料理もする。
ユキがいれば私は生きていくしかないと思うようになっていた…