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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…
―…
――…
―――…
「置いて行かないで!!」
自分の叫び声で目が覚め、伸ばした手を握りしめているユキが心配そうに見下ろしていた。
「…夢…」
夢と現実の狭間をユラユラ彷徨っている私は、夢と現実の区別が分からなくなる。
そしてユキを見ると、友紀也がいないことが現実だと突きつけられる。
「友紀也…もういない?」
そう聞くと、ユキは私の耳元でいつもこう伝える。
「大丈夫ですよ…僕はここにいますから」
穏やかなユキに友紀也を重ねてホッとする。
色々な事が矛盾していることは心のどこかで気が付いている。
それでも、それを気づかないふりをしてユキに友紀也を重ねる。
ユキの胸に顔を埋めて呼吸をすると、友紀也の匂いが胸いっぱいに広がった。
この生活をするようになって、ユキから友紀也の匂いがするようになった。
とても安心する匂いに、私もいつものようにスリスリと甘え始めた。
「陽葵…」
「んっ?」
スリスリしていると名前を呼ばれて顔を上げれば、チュッとキスをする。
そして段々と深くなっていった。
舌を絡め取られながら、ユキの手はパジャマの中に滑り込み、汗で湿っているショーツの上からクリを触り始めた。