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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…
とりあえず上がってもらい、持ってきてくれたケーキと珈琲をテーブルに並べ、私も座った。
気まずい雰囲気が息苦しい。
千佳と咲との間に初めて流れる空気に戸惑いながらも、人と関わりたくない私は、ふたりに対しても同じように感じていた。
「少し痩せた?」
咲が愛想笑いをしながら、それだけを口にした。
考えてみると、この一週間、食事らしい食事をしていなかったことに気がついた。
運動はユキとたくさんしているのに…と変な想像をしてしまう。
「どうかした?」
変な想像をして顔が笑っていたようで、千佳が心配そうにのぞき込んできた。
「大丈夫…それよりどうかした?急に顔出して」
心配して来てくれたのは分かっていたけど、人と関わりたくない私の口調は自然と冷たくなる。
咲がその場を繕うかのように言葉にした。
「…ごめんね、急に…けどさっ。陽葵の事が心配で」
「心配されても、何も変わらないよ」
言いながら、私って最低だなって思う。
こんな時だからこそ心配して足を運んでくれたのに、素直に喜べない。
それどころか早く帰って欲しいとさえ思っている。
気まずい雰囲気が息苦しい。
千佳と咲との間に初めて流れる空気に戸惑いながらも、人と関わりたくない私は、ふたりに対しても同じように感じていた。
「少し痩せた?」
咲が愛想笑いをしながら、それだけを口にした。
考えてみると、この一週間、食事らしい食事をしていなかったことに気がついた。
運動はユキとたくさんしているのに…と変な想像をしてしまう。
「どうかした?」
変な想像をして顔が笑っていたようで、千佳が心配そうにのぞき込んできた。
「大丈夫…それよりどうかした?急に顔出して」
心配して来てくれたのは分かっていたけど、人と関わりたくない私の口調は自然と冷たくなる。
咲がその場を繕うかのように言葉にした。
「…ごめんね、急に…けどさっ。陽葵の事が心配で」
「心配されても、何も変わらないよ」
言いながら、私って最低だなって思う。
こんな時だからこそ心配して足を運んでくれたのに、素直に喜べない。
それどころか早く帰って欲しいとさえ思っている。