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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…
完全に私が悪いのに、責める言葉を一言も言わない。
もっと言いたいこと言えばいいのにと…
これ以上一緒にいたら、私は益々嫌な女になる。

「帰ってくれる…」

これ以上嫌な女になりたくなくて、告げる言葉さえ冷たかった。

「言われなくても帰るわよ。…咲帰ろう。」

千佳は咲の腕を掴むと引きずるようにリビングを出て行った。
そして最後に千佳はこう口にした。

「私たちの友情も終りね」

その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れてきた。
本当は「ありがとう」って言いたかった、「心配ばかりかけてごめんね」って謝りたかった。
だけど素直になれなかった。
友達だから…対等でいたかったから…弱い自分を見せることができなかった。

「ごっ…ごめん…千佳っ…咲っ…」

遅いと分かっていても、口から零れ落ちる言葉。
大好きだった千佳と咲…
それなのに、一番傷つけてしまった…

「傷つけてしまいましたね…そして陽葵も傷ついた…」

ふたりが帰るとユキは現れて私を後ろから抱きしめてくる。
唯一心を開けるのはユキだけだった。
私はユキにしがみついて泣いた。
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