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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…

――――…

「陽葵…冷蔵庫になにもありませんよ…」

冷蔵庫を開けて覗いてるユキが、どうしましょう?という表情で私を見てくる。
ママからの食事を断って2週間、…さすがに冷蔵庫と冷凍庫は空っぽになっていた。
ユキを飢え死にさせるわけにはいかない。

「買い物…行くしかないかな?」

あまり人と関わりたくない私は外出も避けている。
だけど、そんなことを言っている余裕はなくなったようで、大きな溜息を付いて買い出しに行くことにした。
ひとりだったらきっと食べてはいない。
ユキがいるから食事を作り、量は少なくて3食はきちんと食べていた。
外に出ると、久しぶりに浴びる太陽に蕩けそうになる。
3月も半ばで、そろそろ桜の咲く季節になっていた。

「あまり外に出たくないから買いだめしていい?」

「いいですよ。」

にこにこ笑うユキを見て、なんだか私の方もにニコニコしてしまう。
ユキも私につきあって、この2週間一歩も外にでていなかった。
ユキのためにも、もう少し外に出た方がいいのかなと思う…
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