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第24章 正直になれなくて…

並んでいるとフト気付く。
レジのおばさんの憐れんだような瞳…
レジのおばさんだけじゃない。
近くにいる人たちの視線もそんな風に感じた。
その視線が嫌で買ったものを急いで袋に詰め込んでいると、いつのまにかユキの姿が見えなくなり、ユキの代わりに知った顔が近づいてきた。

「やっぱり陽葵ちゃん。…買い物？」

そう声をかけてきたのは、友紀也の親友の竹吉さんと直海さんだった。
会釈すると、直海さんは少し寂しそうな表情を私に向ける。
それは憐みの目…私が今、一番嫌いな視線だった。

「陽葵ちゃんひとり？それともご両親と一緒？」

私の周りをキョロキョロと見回しながら竹吉さんが口を開いた。

「いえ…一人です…」

「えっ…マジ？？…ああ…もしかして車？」

「…歩きですけど…」

竹吉さんの驚きが何なのか分からず困惑していると、今度は軽く溜息を付く。

「だったら…もう少し考えて買い物しような」

子供みたいにポンポンと頭を撫でられ、サッカー台の上にある荷物を竹吉さんは手に持った。