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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…

「送っていくよ。ついでに友紀也にも会いたいしさ」

竹吉さんは買ったもの4袋を持って歩き出した。
ユキがいるのに車で送ってもらうわけには行かず躊躇していると、直海さんに背中を押されて竹吉さんの車まで行くことになった。

「あっ…あの…歩いて帰りますから…大丈夫ですから」

「遠慮しないでいいわよ。あれだけの荷物持ってどうやって帰るつもり?陽葵ちゃんに会いに行くつもりだったから気にしないで」

「でもっ…」

ユキの存在を説明できない私は焦るばかりで、でも、そんな私には気付かないふたりはどんどん先に進む。
慌てて追いかける私は何度も何度も振りかえってユキの姿をさがしたけどユキの姿を見つけることができなかった。

「はい。陽葵ちゃん乗って」

荷物を積み終えた竹吉さんは後ろのドアを開けて、私が乗り込むのを待っている。
ユキが心配で乗り込もうとしない私を遠慮していると思っているのか、遠慮はなしねと言って、私の背中を押して強制的に乗せられ、焦る私を無視して車は発進した。
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