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ずっと傍に……
第24章 正直になれなくて…

「そう…あまり無理しないでね。でも、陽葵ちゃんを見つけてよかった…行き違いになるところだったわよね」

「あの…どうしてあそこに?」

直海さんたちはこの近くに住んでいるわけではなく、理由がない限りこんなところで会うはずもなかった。

「陽葵ちゃんの所に行こうと思っていたのよ…そしたら車の窓から陽葵ちゃんぽい人見つけて…まさかとは思ったけど…車を停めてよかったわ。あんなにたくさん買い物して歩きだなんて…無茶しないでね」

「直海が、あれ陽葵ちゃんじゃないかって言った時は、見間違いと思ったんだけどね…車を停めてよかったよ」

「でしょう?言う通りにしてよかったでしょう?絶対、陽葵ちゃんだと思ったんだもん」

「そうだな。直海が正しかったよ」

竹吉さんと直海さんの仲の良い会話を聞いてると胸が苦しくなる。
本当は私もこんな風に友紀也と過ごすはずだった。
笑って楽しく話すはずだった…
それなのに…
涙が零れそうになるのを下唇を噛みしめて耐える。
そんな私に気付かないふたりは盛り上がりながら、車はマンションの客専用駐車場に停めた。
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